令和3年9月13日(月曜日)、県庁において、第8回2020年東京オリンピック・パラリンピック関連事業推進本部会議が開催されました。

 会議では、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の振り返りとして、今年3月25日にJヴィレッジからオリンピック聖火リレーがグランドスタートしたこと、7月21日から28日に県営あづま球場でソフトボール6試合・野球1試合が新型コロナウイルス感染症の影響により無観客で開催されたこと、福島で勝利した野球・ソフトボール日本代表の金メダル獲得、本県ゆかりの選手の活躍、県産農林水産物を始め浪江町産の水素など多くの県産品が大会の様々な場面で活用されたことが報告されました。
 一方、新型コロナウイルス感染症の影響により、都市ボランティアの活動、子どもたちの競技観戦招待等の取組が中止または規模縮小を余儀なくされ、参加・発信・交流の取組に課題が残ったことが説明されました。
 大会のレガシーとして、まず「風評・風化対策」については、大会で深まった絆を活かして風評の払拭及び風化の防止に一層取り組むことが説明されました。「観光誘客」については、本県の復興の姿や地域の魅力を効果的に発信し、特に海外から多くの方々に訪れていただけるよう積極的に取り組むことが説明されました。「県産品の活用」については、桃が海外の選手団やメディアから好評をいただく等、大会における活用を通して生産者の誇りや復興支援に対する感謝を国内外へ発信できたことが報告され、今後は販路の拡大や輸入規制の撤廃等に引き続き取り組むことが説明されました。「ボランティア」については、都市ボランティアの活動機会の創出、「子どもの育成」については子どもたちとオリンピアン・パラリンピアンとの交流機会の継続、「スポーツ推進」については、あづま球場やJヴィレッジを活用したスポーツによる交流人口の拡大、「国際交流」についてはホストタウンを契機とした継続的な国際交流などの取組を関係団体等と連携しながら進め、復興のさらなる加速化につなげることが説明されました。

 これに対し内堀知事からは、大会の総括として、以下のとおり3つの思いについてお話がありました。
「1つ目は「ありがとう」。感謝の思いです。様々な方々のおかげで、東京大会の福島での開催部分は本当にスムーズに、無事に開催することができました。頑張っていただいた全ての皆さんに、心から感謝の思いを伝えたいと思います。
 2つ目の思い、それは「喜び」です。今回の東京大会は復興五輪でありました。聖火リレーのグランドスタート、野球・ソフトボール競技の開催、さらに福島県産品の活躍と良い評判、こうしたことは復興五輪の骨格をしっかりと形作ったものと考えています。これは私達にとって、県民の皆さんにとって、まさに喜びだと思います。
 3つ目の思い、それは「悔しさ」です。今回は新型コロナウイルス感染症の影響のせいで、そもそも1年延期になりました。福島での競技も残念ながら無観客の開催となり、国内外から多くの記者さんが、あるいは多くのファンの皆さんが、県営あづま球場に集って、超満員でのあづま球場での応援の姿を見ることはできませんでした。また、我々が用意していた、あるいは市町村がホストタウンとの交流を楽しみにしていた、そういったことがほぼ全てできなくなってしまいました。悔しいです。けれどこの悔しさをこのままにしておくわけにはいかない。我々は不完全燃焼。だからこの悔しさを喜びに変えていくために、今回積み残されてしまった悔しさを消化していくために、喜びに変えていくために何をやったらいいのか、ぜひ県庁を挙げて、また市町村の皆さん、また政府や東京都とも連携をしながら考えて、今回の不完全燃焼感を今後もう1回あの聖火のように輝く形にしていく、それがまた福島の復興の新たな姿に必ずつながる確信しています。
 「ありがとう」「喜び」「悔しさ」混ざり合った復興五輪でしたが、ここでひとつ節目を迎えます。この節目をまた新たなスタートにして、レガシー、あるいは新しい五輪の力というものを福島ならでは、形作っていきたいと思います。」

 オリンピック・パラリンピック競技大会は終了しましたが、大会を復興の新たな姿につなげるため、県庁を挙げて取り組んでまいります。
これからも皆さんの御協力、御理解をよろしくお願いします。